2018年3月には、9本の映画を観ました(配信でみた「パターソン」は除く)。
忘れがたい作品の多かった3月でしたが、一番のオススメは「ちはやふる 結び」に決定

2018年3月に、主に劇場で観た映画に関する感想などを書き留めておきます。
新しい作品を観るごとに、また何か思いついたたびに随時追加更新していきます。
ネタバレはしないように努めていますが、場合によってはその限りでないのでご注意ください。

2018年03月31日 「レッド・スパロー」

  • 公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/redsparrow/sp/
  • IMDB:http://www.imdb.com/title/tt2873282/

虚々実々。二重スパイの壮絶な人生に泣く。

聞けば、女性版「ミッション・インポッシブル」を期待して「アトミック・ブロンド」観に行って、
「思ってたんと違う」と文句をいう観客がいたとかいないとか。
同様に、ジェニファー・ローレンス版「アトミック・ブロンド」を期待して観に行ったらやっぱり「思ってたんと違う」て言う観客はいるでしょう。

「アトミック・ブロンド」は思った以上に本格派スパイ・スリラーで、上記のような反応があったわけですが、
本作はさらにそちら方向に振り切った作品で、派手なアクションはゼロ。
ひたすら虚と実のせめぎ合いがくりひろげられるわけです。

2018年03月29日 「トゥームレイダー ファースト・ミッション」

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2018年03月21日 「悪女」

  • 公式サイト:
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冒頭だけでなく、アクションシーンはほぼ一貫してFPS(主人公視点)かTPS(主人公に近接した視点)のカメラワークだが、
アクションに工夫が凝らされていて、単調さは無い。
ドラマパートは韓流「ニキータ」という感じで、やや甘くゆるい。

2018年03月18日 「ダウンサイズ」

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  • IMDB:

人間をちっさくする、という点以外情報持たずに観にいったら、思ってたのとまったく違った映画だった。
いや、否定的に言っているのではなく。

「15時17分、パリ行き」と合わせて観るべきというところはここで言っておきたい。
「15時17分、パリ行き」は「神に定められた使命」を達成するという話であった。
いろいろな見方はあるだろうけど、宗教的な使命感に彩られた映画であるということは間違いないだろう。
そして、様々な伏線(?)が最後にぴたりとハマって、使命を完結するというあたりが、映画の作りとしてのうまさ、にもつながっている作品であった。

とはいえ、正直言って、その宗教的なトーンには実は違和感を感じていたのも事実。

「ダウンサイズ」は、別に「15時17分、パリ行き」を意識したということはないだろうが、実は「神に定められた使命」を(やや戯画的に)捨てる話であった。

非常に興味深く思われる。

2018年03月17日 「ちはやふる -結び-」

キャラよし、役者よし、ハラハラドキドキの巧みなプロットに笑いあり涙あり。
期待以上の面白さで満足としか言いようがない。

決勝戦で勝ったのか負けたのか、発表される瞬間に次のシーンにポーンと飛んで、ためにためて、ああ勝ったんだ〜とわかる、このリズム、間合い。映画的な細部の演出力も卓越している。

1作目のとあるシーンが、本作においてクライマックスにつながる重要な要素として再利用されるあたり、単なる伏線を超えた構成の巧みさは驚愕に値する。

あのシーン、あのキャラクター、あのセリフ、細部を語り出したらキリがないし、何度でも劇場で観たくなる。

青春スポ根映画の金字塔ができてしまった。

2018年03月11日 「聖なる鹿殺し」

サスペンス?スリラー?ホラー?オカルト?
不条理な悲劇か、罪と罰をめぐる寓話か?
なんとも説明しがたい作品であったが、
始終、不安感の持続する映像、音楽に引き込まれた。

「ダンケルク」ではどこか無垢な少年を演じたバリー・コーガンが本作で見せた不気味な存在感は特筆すべき。
スリラー、ホラー文脈でみたとき、新しい〈悪〉の造形の誕生といっても過言ないだろう。

2018年03月11日 「15時17分、パリ行き」

アメリカからやってきた若者がテロリストに立ち向かう物語、
を、思い描いていたら全く異なる展開に意表を疲れた。

2018年03月10日 「シェイプ・オブ・ウォーター」

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「なぜ、いま、『大アマゾンの半魚人』なのか?」とは多くの観客がいだくであろう疑問だと思う。
そもそもギレルモ・デル・トロ監督の個人的な偏愛を起点とするささやかな映画なので、
出資者の納得のいく範囲で好き勝手につくればよいのではあるが、
反トランプ的主題や、女性主体のフィジカルで大胆な性愛描写などをもりこみ、
今日的ばアップデートを果たした本作を観れば、
その疑問に対してもある程度合点のいくところではある。

というのは認めるが、2017年のベスト映画かといえば戸惑いを禁じ得ない。

2018年03月10日 「パターソン」

このブログでは、封切りからそれほど遅れないタイミングで映画館で観た作品をとりあげる、
というのが基本的なスタンスであるので、
iTunes Storeの配信レンタルで鑑賞した本作はその対象からはずれるべきであるが、
番外編としてここに記載するのを許してほしい。

2018年03月03日 「ブラック・パンサー」

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