2018年2月には、6本の映画を観ました。
2月に観た映画の中からの一番のオススメは「ロープ 戦場の生命線」に決定。

2018年2月に、主に劇場で観た映画に関する感想などを書き留めておきます。
新しい作品を観るごとに、また何か思いついたたびに随時追加更新していきます。
ネタバレはしないように努めていますが、場合によってはその限りでないのでご注意ください。

2018年02月17日 「リバーズ・エッジ」

この映画で描かれる、セックスもドラッグも暴力も同性愛も過食症も拒食症も生も死も、どこか空虚な記号としての過激さでしかないのだけど、その年代、そしてその時代にはそれがリアルなのだった。

あと、二階堂ふみは当然として、まわりを囲む若い役者たちがとてもよかった。
特に、ルミを演じた土居志央梨。

2018年02月11日 「RAW 少女のめざめ」

正直、よくわからん映画だなぁと思って観ていたら、ラストで、あ、これ、〈奇妙な味〉ってやつだってストンと腑に落ちて、ニヤリ。

〈奇妙な味〉って、ジャンルというか系統というか、
そういう冠のつけられる小説ってあるでしょ。
ちょっと風変わりな出来事が描かれ、ラストにひねりの効いたオチがあったりなかったり、
どちらかというと人間の嫌なディテールをあぶり出すような傾向がある作品です。

2018年02月11日 「ロープ 戦場の生命線」

たった一本のロープを求めて、いったりきたり。
その様はドタバタコメディ映画に他ならないのだが、
道中に描かれる淡々としたディテールに、戦場と地続きである過酷で非常な日常の姿を知る。

観客は無力感と絶望に突き落とされるが、
ラストで一気に全てを回収し、
皮肉な結末にみごとに着地するプロットの見事さがあり、
実はあと味は悪くない。

原題は”A PERFECT DAY”。最後の最後にこの原題がしみる。

2018年02月07日 「ダークタワー」

原作は文庫にして十数冊の長大な物語なので、2時間越え×3部作ぐらいかなと思って観にいったら、なんと90分1作で完結してしまったので拍子抜け。

原作を読んだのはもう20年ぐらい前だと思うが(最後まで読み通したかどうかについては記憶に定かではない)、
そこに登場する〈ナゾナゾ列車〉とか、どう映像化するんだろ?って、ワクワクしてたら、当然のように割愛されてたでござるよ。

えっと、原作と比べてどうのというのは、映画の評価とは関係ありません。
中二病全開話ですしカッコいいアクション満載です。
ただ、90分はいまどきの映画にしては短いしわかりにくいかと。

2018年02月04日 「羊の木」

「桐島、部活やめるってよ」。若さゆえのイタイタしさに泣けた。
「 羊の木 」。人間はいくつになってもイタイタしい。

誰もが抱えるイタさがあ理、そして赦しも救いもあった。

2018年02月03日 「スリー・ビルボード」

ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)が、ウィロビー署長(ウッディ・ハレルソン)の尋問を受けているシーン。
突然、署長が吐血し、吐いた血液がミルドレッドの顔にかかってしまう。
この不意をつく出来事からの二人のやりとりには、立場を超えた人間としての慈しみが溢れていた。