「数学者たちの楽園: 「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち」は、同じ著者の「フェルマーの最終定理 (新潮文庫)」に比べると、数学小ネタを集めた、ずっと気軽な読み物だ。

読んで、ちょっと記憶に留めたいと思った数学小ネタをここにメモっておく。

エルデシュ数とベーコン数を足した、エルデシュ-ベーコン数の最小数を持つのは、ブルーズ・レズニックで、その値は3。
エルデシュ自身のエルデシュ-ベーコン数は4。
ケビン・ベーコンはエルデシュ数を持たない。
エルデシュ数1を持つ数学者は直ちにケビン・ベーコンと共著論文を書くべき。
それで、ケビン・ベーコンのエルデシュ-ベーコン数は、誰にも破ることのできない2となる。
ただし、エルデシュ数1を持つ数学者は、ケビン・ベーコンと共演することで、エルデシュ-ベーコン数2となる。
ここはお互いさまで、共著論文と共演をトレードして、お互いに2を得るのが良いのではないか。

ベルフェゴール素数という素数があり、その値は、「1000000000000066600000000000001」。
「獣の数字=666」を含み、その前後に、13個の「0」が並ぶ。

「1729」という一見つまらない数字は、「二通りの異なる方法で、二つの三乗の輪として表される最小の数」という興味深い性質を持ち、「タクシー数」と呼ばれる。
発見したのはラマヌジャンだ。