2019年4月に、主に劇場で観た映画に関する感想などを書き留めておきます。新しい作品を観るごとに、また何か思いついたたびに随時追加更新していきます。ネタバレはしないように努めていますが、場合によってはその限りでないのでご注意ください。

2019年04月30日 アベンジャーズ/エンドゲーム

3回目の劇場鑑賞。

4月は「エンドゲーム」と「バイス」しか観てないみたいなことになってるな。

2019年04月30日 バイス

「エンドゲーム」とハシゴで「バイス」を2回目の劇場鑑賞。

観終わって気がついたけど、この2作品を連続して観ると、興味深い連関があるように思った。
つまり、〈サノスがいる世界〉と、〈サノスとヒーローがいる世界〉の対になってるんだ。
僕らがいるのはどちらの〈世界(バース)〉でしょうか?

残念ながら僕らはサノスがいるけどアベンジャーズはいない〈世界(バース)〉に生きているみたいです。
でも、「スパイダーバース」では、誰でもヒーローになれるって言われたので、もうすこし頑張ってみよう。

2019年04月29日 アベンジャーズ/エンドゲーム

他にも観たい映画がひしめいているなか、エンドゲーム2回目。

ここではサノスについて考えてみる。

「インフィニティウォー」公開時に「サノスにも一理あり」って言説が少なからずあったのは軽くショックだった。なぜなら、〈権力を得た者が大義のためと称して、多くの人間に犠牲を求める〉、それは何度も繰り返されてきた歴史だから。

その意味で、サノスとは権力と悪の問題を抽象的に純化させ、あるいは戯画化させてみせた存在だと思う。考えてみると〈サノス擁護派〉の出現も意外では無かったはず。それも歴史上何度も見てきたこと。

サノスは権力と悪の問題を抽象的に純化させ、あるいは戯画化させてみせた存在だと思う。(ネタバラシになるので詳しくは書かないが)さて、そのサノスが「エンドゲーム」ではどのように描かれているか、そしてヒーロー達はどう行動するのか?そこに注目してほしい。

たかがアメコミ映画にそこまで考えるか?って感じだけど、 「シビルウォー キャプテン・アメリカ」でアメリカの銃規制問題を突きつけられて以来、マーベル映画ナメたらあかんなと思うようになってしまって。

2019年04月29日 ハロウィン

ジョン・カーペンターとジェイミー・リー・カーティスがプロデューサーに名を連ねる正統派の最新作。40年ぶりに蘇るマイケルに三代にわたる母娘が立ち向かう!

ジェイミー・リー・カーティス演じるローリーは過去に囚われ、「ターミネーター2」のサラ・コナーのよう。そして、ライフルの引き金を引くのは誰か?ここに喝采。

劇場は若い観客で埋まっていたが、1作目は観てないのだろうな。過去との対決がテーマなのでちょっともったいないので、これを機会に観てくれたら嬉しい。

2019年04月26日 アベンジャーズ/エンドゲーム

正直言って、「アベンジャーズ」第1作目を観た時は、「お金をかけただけあって、まあ楽しめるけど、ヒーロー大集合のお祭り映画だよね」程度のことしか感じてなかった。

が、「アイアンマン」1作目から丹念にレンガをひとつひとつ積み上げるようにして作品世界を拡げ、深めていったマーベル作品の集大成である本作を観終わって振り返ると、10年かけた最高のお祭りがいま終わってしまったという悲しみにすら似た感慨にふけるしかない。

10年、リアルタイムにこのシリーズを観続けることができた。これは、映画ファンにとってなんと幸せな体験であることか。

2019年04月20日 ビリーブ 未来への大逆転

2019年04月13日 バイス

いまはただただ面白かった!圧倒的だった!!という言葉しか出てこなかった。
そして泣いた。

「記者たち」も相当良い映画であったが、怪物級の作品が出てきてトドメを刺された感じ。

「記者たち」では、観客は主人公たちに共感し、その苦い勝利にカタルシスを得ることができるけど、「バイス」には、そんなわかりやすいとっかかりがないの。登場人物はどいつもこいつもクソ野郎なの。なのに、圧倒的に面白いエンタメ映画になってる。

怪物ディック・チェイニーを演じたクリスチャン・ベールは役者として怪物だし、映画は怪物級の傑作。こんな作品の脚本を書き、監督したアダム・マッケイは怪物。
というわけで、社会派モンスターコメディ映画の爆誕である。

この映画、情報量が多すぎてなにから語ってよいのかわからないので、とりあえず言っとく。
サム・ロックウェルのジョージ・ブッシュ感は異常。