2019年5月に、主に劇場で観た映画に関する感想などを書き留めておきます。新しい作品を観るごとに、また何か思いついたたびに随時追加更新していきます。ネタバレはしないように努めていますが、場合によってはその限りでないのでご注意ください。

2019年05月25日 ベン・イズ・バック

薬物依存を施設で治療中のはずの息子が、クリスマスに突然、家族の前に現れる。その24時間をリアルに、サスペンスフルに描く。

前半、淡々とした日常描写の中に、いつ過去の過ちが顔を覗かせるか、サスペンスフルといってもいい展開に心を削られる。

後半は犯罪スリラー的な展開の中、主人公たちの苦悩はいや増す。タイトルが示されるのはいつか?それは救いだと思いたいが、、、

この作品、薬物依存の恐ろしさを描いているが、冷静で、かなりリアリスティックなスタンスを維持していると感じた。昨今の一方的な依存者叩きとは一線を画すので、多くの人に観てほしい。

2019年05月19日 愛がなんだ

1対1だと、関係性が噛み合わない。3人、4人集まってはじめて幸福な関係性が構築される。ヒトのことはよく見えるのに、自分のこととなるとなにも見えなくなるんだね。

シャレオツでイマドキな恋愛映画かと思って観に行ったら、地獄のような関係性の迷宮に心乱される映画だった。

劇場は満席。でもこういう映画館には慣れてない観客が多かったのかな?マナー違反チラホラ。
いえ、けしからんと言うつもりはないよ。おじさん、そんなの大目に見るから、みんなどんどん映画館に観に来てね!

主人公テルコの人生はいわゆる《貧困女子》人生にまっすぐ繋がってる。彼女の恋とも愛とも違う執着は本人にとっての牢獄であるように思える。この作品、意外と闇が深い、、、

2019年05月19日 アメリカン・アニマルズ

若さゆえのちょっとした冒険心から稀覯本の強奪を計画する学生たち。それは完璧な計画に思えたが、実行に移した途端に全てが瓦解していく。クライムムービーであると同時に、青春の痛ましさを描いた作品であった。

実話が元となっているクライムムービーで、ところどころ実際の犯人の回想が挟まれる凝った仕掛けがあり、またスタイリッシュな映像にも注目したい。若手の役者たちも好演で、今後の活躍に期待。

2019年05月18日 名探偵ピカチュウ

おなじみのポケモンが、実写風景に溶け込んで動き回る姿を見るのはそれだけで楽しい。ファンならたまらないでしょう。ただ、展開は少々雑。まぁそれも愛すべきところかもね。

ところで、オープニングや劇中に出てくる、漢字っぽいアルファベットのフォントがカッコいい。どこかで配布されてないかな。
個人的には1番ヒットしたポイントなんだけど、いろいろ検索しても意外と情報がない。
フォント好きなら要チェックかと。

2019年05月12日 主戦場

観終わって暗澹たる気持ちになる映画を容易くは人に勧めることはできないのだが、この作品にだけはあえて言う!万人におススメ!!

どうせ君ら、放っておいても 「エンドゲーム」は何回も観に行くだろうから、1回ぐらいはこっち観ようぜ。「エンドゲーム」なら既に4回観に行ったオレが言うんだから大丈夫だ。

悪い奴って、サノスみたいな顔してると思うだろ。本当に悪い奴は意外とカワイイ顔してるもんだってことがわかるぜ。

ラストに、《来るべき主戦場》がどこになるかが示される。これ、《主戦場》が比喩で無くなる未来がくるんだよ。本当にヤバイ。どうしたらいいんだろう?

この作品を観ると、日本会議の人たちって頭悪いのかなって思うけど、10連休の祝祭感と抱き合わせで改元が好意的に受容され、元号制がするするとサバイバルしてしまったのをみると、侮れないと言うか、底知れぬ恐ろしさもあるなと思う。

日本会議的ななにかは、大衆的な素朴な感性に刺さるものがあるんだろうな。

2019年05月11日 アベンジャーズ/エンドゲーム

劇場鑑賞4回目。

2019年05月06日 シャザム!

いまからアベンジャーズ・シリーズ各作見直すのはキツイけど、アメコミ・ムービーには興味あるって人には最適の入門編かも。

僕の思うアメコミの面白さは、我々と地続きの世界で、例えば貧困とか差別とか、リアルな社会問題と対峙しつつ、ヒーローとしての道を探るとこだと思うけど、そういうポイントをきちんと押さえた良作かと。